仮想通貨

仮想通貨とは?怪しくないの?

2016年に仮想通貨元年と言われる程大きな盛り上がりを見せた「仮想通貨」ですが、これまでに様々な波を経て現在は落ち着きを見せています。始めようか迷い様子を見ている方、いざ始めようと思っている方、もう一度仮想通貨の根本について知っておきませんか。
 

 投資もそうですが、仮想通貨も最低限の知識を持って参加しなければ自分にとって不利益をもたらすこともありうるものです
 

 今回は仮想通貨とは、と原点に戻ってまとめましたので今後仮想通貨を始める際のきっかけにしてみてください。

仮想通貨とは~概念~

 概念自体は1995年にはアメリカの上院で言及されていますが、実際に「仮想通貨」という表現が使われるようになったのは2009年頃です。その後、2012年にヨーロッパ中央銀行が「特殊なバーチャルコミュニティで受け入れられた電子マネー」と定義付け、2013年には米国財務省が「どの司法組織においても法定通貨としての価値を持たないもの」としてガイダンスを発表しました。
 更に2014年、欧州銀行監督局は「デジタルな価値の表現で、中央銀行や公権力に発行されたものでないもの、一般の人に電子的な取引に使えるものとして受け入れられたもの」と定義付け、日本では2016年に「不特定の者を相手方として相互に交換を行うことができる財産価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」と定義付けました。

 現時点では、給与の支払いや税金の納付は日本円で行う必要があるため、仮想通貨を手に入れるためには日本円で交換する必要があります。
 主に投資・投機目的で用いられていますが、リアルタイムで変動する相場で円やドルなどと交換することができる仮想通貨は、通常の為替取引と同様に日々実際の通貨と取引されています。

 アメリカなどでは支払いに利用できるショップが増加中といいますし、不動産や中古車の売買に利用されたという例もありますが、特定の国家による価値の保証は無いため、利用者による仮想通貨自身への信用によってのみ価値が保証され、価値の変動を主導するのも利用者ということになります。

仮想通貨とは~通貨としての位置付け~

 仮想通貨は、英語圏では「Crypto Currency クレプトカレンシー」と呼ばれ、日本語訳では「仮想通貨・暗号通貨」の意味を持ちます。中には「国際的な通貨」と表現する人もおり、今後世界共通の通貨に発展するのではと言われる程になっています。
 元々、仮想通貨は不特定多数の人々の間でウェブを通して物品やサービスと交換できる通貨として考案されました。電子マネーやポイントと同じように捉えられがちですが、仮想通貨は現在私たちが使っている通貨とは全くの別物と捉える必要があります。

 実際の通貨と同じように送金・受取り・貯蓄・投資に使うことができますが、インターネット上のデータにすぎないため実際には手に取ることのできない形のない通貨です。プログラミングによって自動発行され、大体の仮想通貨に上限発行数が決められています。

 電子マネーとの違いとして、電子マネーは日本円をチャージして利用しますから日本円の補完機能を持っている、と言うことが出来ます。「nanako」なら、発行元の「セブンカード・サービス」が管理し、許可した場所でしか使うことはできません。一方仮想通貨は、日本円とは直接関係の無い別の通貨、例えば米ドルのような独立した通貨ということになります。しかし管理している組織が存在しないため、利用したいところで利用できる通貨となります。
 
 私たちが使う通貨は国への信頼が通貨への信頼となっていますが、仮想通貨は後に説明するブロックチェーンが信頼の担保となっています。

仮想通貨とは~信頼性~

 代表的なものとして「ビットコイン(bitcoin)」が良く聞かれますが、その他に600種以上と言われる多数の仮想通貨が流通しています。なぜこんなにも多いのかというと、国や中央銀行の枠に縛られることなく発行することができるからです。そんな後ろ盾もない通貨がなぜ実際の通貨と同じように流通しているかというと、信憑性を裏付ける技術「ブロックチェーン」が用いられているからです。

 仮想通貨には管理者がいません。そのため価格が特定の国や企業に操作されない仕組みの上に成り立っています

 その代わりに信頼の担保としてブロックチェーン技術を組み込むことで通貨自体に信頼性を持たせているのです。

 ブロックチェーンとは、仮想通貨が発行されて以来どのような経路を取って今の持ち主のもとにあるかを表した帳面を指します。この帳面は常に更新されていますから、記帳されていない仮想通貨が出現したりするとすぐにばれてしまいます。そんな技術に裏付けられていることから仮想通貨への信用に繋がっているのです。
 しかし、手形交換所が無い仮想通貨は、記録決済の義務が法定されていません。具体的な期間で定めた記録保管義務が無いため、信憑性のためのブロックチェーンが逆に法の抜け穴となってしまっている現状もあります。

 利用者に対する価値の保証がない
 闇市場を生みやすい
 課税の逃げ道になる
 マネーロンダリングに利用される
 投資詐欺の可能性

といったことが問題視されています。2014年には115億円相当のビットコインが消失した事件がありましたが、保証が無い以上利用する取引所が信用できるかどうかは自分で見極める必要がありますし、パスワードも複雑且つ二重のものにするなどの防犯対策が重要です。

 また、ビットコイン以外の仮想通貨をまとめて「アルトコイン(alternative coin 代替のコイン)」と呼びます。このアルトコインが日々増え続け、仮想通貨の種類を何百何千としています。元となるビットコインに更に新しい機能を加えた通貨が発行されることも多く、ビットコインの送金スピードの遅さのデメリットを改善したり発行上限枚数が何倍にもなったりと仮想通貨は日々進化することで「国際的な通貨」へと着実に近づいて行っています。

仮想通貨とは~使用方法~

 現在仮想通貨の主な利用方法としては以下の通りです。

・商品購入  
 一般化はされていないものの、DMM.com / ビックカメラ / コジマ / ソフマップ などで支払いを行うことができます。
・送金  
 インターネット上やアプリなどでウォレット(財布のようなもの)を使い仮想通貨を送金、受け取りができます。先に述べた電子マネーとの違いの通り、縛る管理者がいないので海外送金の手数料が安かったりリアルタイムの送金、ダイレクトに相手の財布に届けられるなどのメリットが生まれてきます。
・投資やギャンブル  
 ほとんどの人がこの投資目的で保有していますが、投資する人は皆仮想通貨の可能性に注目して行っています。これまでにコインチェック事件や規制が入り価格の下落もありましたがそれでもなお多くの人が投資を続け、多くの人が参入しています。仮想通貨の種類の多さも関係しているかもしれませんね。

まとめ 

 ともあれ日本ではまだ4.7%の人しか購入していない仮想通貨ですが、1年で10数倍に価値が上がったのも事実でまだまだ成長に期待が持てます。
 日本ではコインチェックでの大きな事件があっても国は取引所の運営許可を出していますので、仮想通貨自体の価値が無くなることは考えにくいとされます。まだまだ発展途上で規制もある通貨ですが、可能性も大きくあります。
 リスクがあることを忘れずにこれから始めてみるのも良いのではないでしょうか。