2014年度の電子書籍の市場規模は前年比35%増の1266億円。出版業界の不況が続く中、電子書籍の市場は毎年大きい伸びを見せています。
そんな中、話題となったのが、アマゾンで、2012年に開始されたKindle Storeをプラットフォームとした個人電子書籍出版サービス、キンドル・ダイレクト・パブリッシング(KDP)です。
インターネットを通して自費出版することがより身近になりました。
電子書籍で自費出版するメリットは経費の安さと印税の高さ
インターネットを活用した自費出版のメリットは何といっても、「出版経費の安さ」と「印税が高いこと」の2点です。
紙代や印刷代は全くかからず、完成した原稿をネットにアップロードするだけです。
そして、従来の本だと印税がだいたい7%くらいなのに対して、アマゾンのKindleの場合は最大で70%です。つまり売れた本の部数が紙の本の10分の1だとしても、収入は同じになるというわけです。
電子書籍は売れるのか?売れないのか?

実際に電子書籍を販売した人は、どれほどの収入を得ているのでしょうか?
様々な情報を集めて、電子書籍を出版した作者の収入を調査してみました。
ちきりんさん・・・450万円強
人気ブログであるChikirinを書いている社会派ブロガーである、ちきりんさんは、Kindleで「「Chikirinの日記」の育て方」という電子書籍を2013年末に発売しました。
発売1年後の売上は以下のようです。
・ダウンロードが1万部
・印税収入は450万円強
これは、紙の本を出す時と比べて、部数は1/3~5、収入はやや少ない程度ということです。
鈴木みそさん・・・1000万円
Kindleでの自費出版の成功した事例として、漫画家の鈴木みそさんが挙げられます。
9作品を2013年に販売しました。その結果は以下のようです。
・ダウンロードは58706部
・印税収入が約1000万円
6万部程売れると、年収1000万円も可能ということです。
電子書籍で稼ぐメリット・デメリット

メリット
・一度製作して販売してしまえば、その後は安定した収入が見込めること
・紙の本で販売するより、費用が安く、印税率も高いこと
デメリット
・売れなければ、売上が0円の可能性もありうること
・販売母体に依存してしまうケースがあること
・出版までの手間が少しかかる
電子書籍を出版するのに向いている人

こんな人に向いています!
・文章を書くのが好きで、人と変わった経験や知識がある人
・定期的な収入源を得ておきたい人
・既に他の手段を通じて、ある程度の知名度がある人
Kindleで実際に電子出版をするまでの流れは?

もしかしたら、当サイトに訪れた人で本当に作家さんになる方がいらっしゃるのかもしれないので、もう少し具体的に説明しておきます。
とは言え、基本的なサービスは全部Amazonがやってくれるので、難しくありません。大切なのは内容です。ブログも電子書籍も同じですね。
1.KDPにサインインする
2.電子書籍データを作成する
→ワードで文章を打てば大丈夫です。文章内の画像もKindleが勝手に変えてくれます。
3.表紙の画像を用意する
→格好いい画像の方が当然いいです。今は無料の画像編集ソフトが沢山あります。
4.KDPに作成した本を登録する
→そんなに量がなくても大丈夫です。
5.ロイヤリティーなどを決める
→一冊1000円位が相場です。それでも印税と違い、ロイヤリティーが高いです。一冊売れば500円以上の利益です。
まとめ
電子書籍を作って収入を得るという醍醐味は、何よりも自分の好きなことと利益を兼ねることができるということです。
基本的にはどんな内容でも書くことができるので、調査はもちろん必要ですが、基本的には自分の興味があり、書いていて楽しくなるような事柄に取り組む方が良いです。
例えば、電車の写真集やアクティビティの体験記、グルメレビューなど何でも材料に出来てしまう楽しみがあります。